印刷の色ズレを防ぐ方法|RGBとCMYKの違いと色校正の正しい進め方
色ズレは印刷所のミスではなく、発色の原理の差によるものです。画面は「光る色」、印刷は「反射する色」。大切なのは完全一致を求めることではなく、差を予測できる範囲に収めることです。
色域:画面の一部の色は物理的に再現できません
RGBの色域はCMYKより広く、特に蛍光ピンク・明るい紫・鮮やかなターコイズは再現できません。RGB 255,0,255はCMYK変換時にくすんだ紫になります。入稿前に色域警告を確認し、代替CMYK値への置換、または特色・フィルムで補います。
紙:白さとインキの吸収が仕上がりを左右します
同じインキでも用紙で結果が変わります。コート紙は表面にインキが乗って鮮やか、上質紙は吸収して一段暗く、特殊紙は地色が乗って全体が暖色寄りになります。紙選びは必ず色とセットで考えます。
ラミネート:グロスで明るく、マットで落ち着く
ラミネートは光の反射を変えます。グロスは色にツヤが出ますが反射で細部が飛び、マットは柔らかく見える代わりに彩度が5〜10%下がります。ホログラム系はさらに影響が大きく、全体が寒色寄りになります。
機械とロット:同じデータでも2回目は微妙に違います
機械、紙のロット、インキバランスによって毎回わずかな差が出ます。業界の標準的な対策は「校正紙の保管」です。本番時の見本を保管し、次回の増刷時に同じ見本と突き合わせます。
4ステップで色差を管理する
- 入稿前チェック:色域外と広いベタ面を洗い出す
- デジタル校正:実際の素材・ラミネートで出力し郵送
- D50光源でのサイン:標準光の下で確認する(スマホ画面では見ない)
- 本番比較:初回の1枚を校正紙と照合してから進行、ロットごとに保管
二次元イラストならではの調整
日系イラストの要は肌色です。白さの中にわずかな赤みを含むこの色は、少しの加減で黄色にも灰色にも転びます。分版時に肌のチャンネルを個別に調整し、暗い背景と一緒にインキを落とさないのがコツです。瞳のハイライトも網点を残して「潰れた黒」にしないよう処理します。
よくある質問
RGBのまま入稿しても大丈夫ですか?
入稿自体は可能ですが、変換と事前チェックは弊社が行います。ご注文時に「色域チェック希望」とお知らせください。機械的に変換せず、色域外を先にご報告します。
校正と本番は一致しますか?
デジタル校正と本番の一致度は90〜95%です。わずかな差は業界の標準範囲内です。より高い精度が必要な場合は本機校正(機械校正)をご案内します。
スマホで見るとなぜ鮮やかなのですか?
スマホはRGBの発光体で、さらに「鮮やかモード」が効いていることが多いためです。印刷物は必ず日光またはD50光源の下でご確認ください。
Japan Colorには対応していますか?
はい。Japan Color 2001 CoatedとISO Coated v2の両方に対応し、デジタルラインには専用のICCプロファイルを用意しています。
不明な点はそのままご相談ください
データとご要望をお送りいただければ、30分以内に無料の入稿チェックと送料込みのお見積もりをご案内します。10個から対応、上海の自社工場です。